パウリーネと風の中の王子 国際アンデルセン大賞 ジェームス•クリュス作 講談社 小売業者

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〈説明文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉★国際アンデルセン大賞名作全集16★昭和44年第一刷発行。函付き。★函=背ヤケ、保管上のスレ傷汚れ有り。 本体=三方に経年ヤケ、点状の薄いシミ汚れ有り★★本文ページ内は、大きなシミ汚れ等無く、製本も堅固、対象読者が子供の本としては経年比美品、良い状態です。★★ クリュスは、風のうしろのしあわせのしあわせの島、など、伸び伸びとした世界の広がりを見せてくれた方です。 ドイツの北海にある、ヘルゴーラント島という景勝地で16歳迄過ごしたとの事、成長期の美しい環境が、彼の童話世界の基礎になっているのでしょう。(その後空軍へ、終戦を迎えても帰島は叶わなかったそうです。) 「ざりがに岩の灯台」で、ユーリエおばさんがヘルゴーラント島を追われて、「風のうしろのしあわせの島」に辿り着く2冊の童話は、作者の望郷の念が書かせたものですね。 こちらは、小さなパウリーネが、作者クリュスに様々な面白いお話を話して聞かせるというもの。中々のちゃっかりさんで、タダじゃ話しません。自分の語りを売るんです。 対価は、ボンボン、チョコレート、フルーツ。値段はチョコレート玉七つと言われた時、パウリーネは、私の話は、そんなのより値打ちがあるのよと大声を出します。商売人として大成しそうです。 「パウリーネとはちみつ入りのケーキ」、面白いんです!ギリシャ神話の、強欲なミダス王が触るもの全部が黄金に変わって往生するお話は有名ですが、こちらは食べたものが全てはちみつ入りケーキの味になってしまうというもの。 公園で出会った見知らぬ紳士に、降臨節やクリスマスに何を貰いたいか聞かれて、いつでもはちみつ入りケーキ、と答えたから大変、じゃがいもを食べてもケーキ味になってしまいます。 パウリーネは紳士にもう一度お願いして、ちゃんとした味覚に戻して貰います。大好物でも続けて3回も食べたら飽きますからね。 子供の偏食を戒めるお話?ですが、「ジャム付きパンとフランシス」を思い出しました。ずっとジャム付きパンだけを出して、本人がもう嫌!というのを待つ教育法も天晴れでした。 個人保管の、昭和の大変古い本です。状態は上記★書きと、画像よりご判断下さい。 古い本にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。

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